2014/07/01

【橋梁点検義務化】「もともと逃げられない問題」 徳山道路局長がメッセージ

道路橋などの点検義務化がスタートしたことを踏まえ、政策の旗振り役を務める国土交通省の徳山日出男道路局長に、メッセージを寄せてもらった。

 「きょうから名実ともに本格的なメンテナンス時代に突入する。市町村など管理者の責任は格段に重くなるが、国として予算・人材・技術面とも最大限の応援をしていく」
 「大変なことになったと思われている自治体もあるかもしれないが、落橋などの致命的な事態が起きる前に、舵(かじ)を切ることが後々の幸せにつながる。(義務化で)逃げ場がなくなるのではなく、(インフラの老朽化は)もともと逃げられる性格の問題ではない。首長らには現実を直視し、覚悟を決めてもらいたい」
 「市町村がすべてに対応できる数の技術者を抱えるのは無理なことで、民間の力に頼るしかない。しかし現在のメンテナンス分野は、適正な利潤が確保できる持続可能な環境にない。われわれも建設産業界が参入しやすくなるような入札契約制度に変えていく。メンテナンスは、造る以上に安定的・持続的にプロの技が必要とされる世界。ぜひ、ここに参入し、パイオニアになってもらいたい」
 「今後の予算要求においても、メンテナンスは『一丁目一番地』になる。そのくらいの重きを置いて取り組まなければならない」
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)

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