べステラと朝日航洋は共同で、東京スカイツリー周辺の約74万㎡のエリアを丸ごと3次元点群データ化した。3次元レーザースキャナー(LS)と道路地図作成に使われるMMS(モービルマッピングシステム)、航空レーザー計測を組み合わせて、建築物の内部と外部、街路、街並みまですべてを、3次元の点群データとして保存することに成功した。両社は今後、プラントの配管から施設全体までを網羅する「パーフェクト3D」システムとして提供を目指す。
ベステラは、建物やプラント内部の精密な3次元レーザー計測のノウハウを持っており、朝日航洋は航空レーザー計測や自動車MMS、船舶での水域計測などの計測技術を保有している。
今回作成した大規模点群データ |
今回、両社の技術を組み合わせて、地図レベルのマクロ領域から個別の建築内部(ミクロ)まで一貫した3次元点群データに仕上げた。
作成したデータは、東京スカイツリーから墨田区役所周辺区域における計測面積74万1522㎡分。固定式のLSで取得した座標と、MMSで街路計測した座標、ヘリコプターで取得した空からの座標をマッチングして1つのデータにまとめた。
今回の成果から、製鉄所や発電所、石油化学施設といった大規模プラントへのサービス提供が実現可能であることを証明したほか、観光などの用途としてもデータ活用できるとしている。
両社は、「この技術で3D-CAD化よりも安くデータ化が可能で、設備管理や設備改修、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)/CIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)を活用した入替シミュレーションシステムの開発・提供を目指す」としている。
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