2013/03/20

【素材NOW】石膏ボードが厚手化! 厚さ12.5mm以上は67%に

石膏ボードは厚みを増している
「防火対策のニーズが高まり、厚手化が徐々に浸透してきた」とは、石膏ボード工業会の林宏治専務理事。工業会がまとめた2012年の石膏ボード出荷数4億8990万㎡のうち、厚さ12.5mm以上の石膏ボードは67.5%に達する。1980年代後半は4割にも満たなかったが、年々着実に割合を増やしてきた。

 厚さ9.5mmが準不燃材料であるのに対し、12.5mmを超える石膏ボードは不燃材料の扱いとなり、壁や天井などに採用した場合、建物オーナーは防火性能の向上によって火災保険が安くなる利点がある。強度も向上し、12.5mm厚以上の壁たわみ量は9.5mm厚の約半分。15mm厚では約4分の1となり、頑丈な壁が提供できる。
 欧米では、12.5mm厚が出荷数の8割を超えている状況。工業会も「欧米並み」を目標に位置付けており、「32.5%を占めている9.5mm厚を少しでも12.5mmに移行したい」としている。また、製造時に補強剤を混入した強化ボードは出荷全体の10%に拡大した。特に高層マンションの戸境で防音対策として採用が広がっている。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)2013年2月27日 14面

Related Posts:

  • 【竹中工務店】自然物を構造デザインに…ティラノサウルスだ! 恐竜の力学特性生かし高評価 ティラノサウルスの力学特性を取り入れた新しい建築構造を提案する--。そんな思いを込めた取り組みが2014年度日本建築学会技術部門設計競技で最優秀賞を獲得した。前傾させた胴体と巨大な尾を2本の脚で支えるティラノサウルスを樹形状の柱として読み解いた提案は、新たな構造デザインとして高い評価を受けた。なぜティラノサウルスを現代に蘇らせたか。受賞した竹中工務店東京本店設計部構造部門構造9グループ課長の望月英二さんらに「Tyranno Structur… Read More
  • 【建築】ブースをつくって、人事担当におのれを売り込め! 逆求人フェスティバル 地域ブランディング研究所(東京都台東区、吉田博詞代表)とジースタイラス(千代田区、折阪佳紀社長)は、東京都港区のスタンダード会議室神谷町で「建築・まちづくり逆求人フェスティバル」を開いた。全国から約40人の学生が参加し、それぞれの学生のブースを訪れた各企業の人事担当者にこれまでの取り組みや就職への意気込みを熱心にプレゼンテーションした。  ゼネコンの施工部門を志望する東京理科大学工学部建築学科の石井和輝さんは、親子四代にわたり建設業界で働い… Read More
  • 【なでしこパト】女性目線できめ細やかに現場点検! 徳島建協会員の地元企業ら 徳島県建設業協会会員の地元企業の女性社員がBCP(事業継続計画)認定業者間連携に向けた取り組みとして現場を点検する「なでしこパトロール」が18日、徳島県松茂町の堤防耐震対策の現場で実施された。現場の衛生面や作業環境を女性のきめ細やかな視点からチェックして働きやすい環境をつくることや、地域性の異なる業者間で相互の工事を理解することを目的に実施した取り組み。四国地方整備局発注の豊久堤防耐震対策(その1)工事(施工=福井組)と同(その2)工事(施… Read More
  • 【森ビル】大学生・大学院生25人が就業体験 都市模型やVRでまちづくり学ぶ 森ビルは16日から21日まで、大学生・大学院生を対象に、まちづくりの魅力を体感する「森ビル都市づくりインターンシップ-六本木ヒルズで働く6日間-」を実施している。参加者は1000人超の希望者から、書類選考と面接で選ばれた大学生・大学院生約25人。前半3日間はグループワーク、後半3日間は実際に現場配属を体験して、まちづくりの視点や仕事を学ぶ。  初日となる16日は、森ビルの歴史に関する講義を受けた後、都市模型の視察、VR(ヴァーチャル・リアリ… Read More
  • 【日本コムシス】通信建設業界に来たれ! 学生向け「1Dayインターンシップ」開始 日本コムシスは今期から、学生向けのインターンシップを始めている。13日から20日にかけて、さいたま市にある大宮研修センタで「コムシス1Dayインターンシップ」を開催、有線と無線の通信について学生の業界研究に生かしてもらう。13日は光ファイバーの接続などを社員が講師となって学生が実習し、通信建設業界の仕事内容ややりがいなどを学んでいた=写真。今後も継続して開催し、学生の同社や業界に関する関心を高めていく考えだ。  今回のインターンシップは、3… Read More

0 コメント :

コメントを投稿