2013/03/12

【企業】舗装会社が温泉! 日本道路の「湯~ぱれあ」が来館100万人

日本道路が代表企業を務める特定目的会社が、長野市で管理・運営しているPFI施設「温湯温泉 湯~ぱれあ」の累計入場者数が100万人を突破した。市との事業契約に基づく年間入場者基準は5万人だが、開業以来、計画の3倍近いペースとなる年間14万-15万人が来館。2006年4月のオープンから約7年で、大台を超えた。

100万人突破のセレモニー
「湯~ぱれあ」(若穂綿内1330-3)は、健康増進を目的に水中運動教室を実施している温水プールや、日帰り温泉入浴施設、生きがいづくり講座を開催する高齢者福祉センター、飲食・休憩コーナーなどで構成する複合施設だ。長野県内初のPFI事業として開業し、日本道路子会社のスポーツメディアが運営業務を手掛けている。
 利用客は高齢者が中心。同施設が位置する若穂管内の老年人口(65歳以上)は約3500人で、アクセスが比較的容易な周辺地区からの来場を含めても、7年で100万人という数字が、いかに盛況しているかを物語っている。
温水プール
さらに、これは入浴券の購入者をカウントした数で、講座活動だけに訪れた人などは入っていないため、実際の来館者数はもっと多くなる。秘訣は「水中運動やさまざまな講座を取り入れたことによるリピーターの多さ」(長谷川雅昭総支配人)だ。現在でも、県内でPFIを採用しているのは「湯~ぱれあ」のみだが、PFI事業の成功事例として全国から注目を集めている。
 9日には、現地で記念セレモニーが開催され、くす玉割りや記念品の贈呈などが行われた。式典に出席した市観光振興課の松坂志津子課長は「予定の3倍という来場者は、うれしい誤算。民間活力を活用するに当たって、一つの試金石になる」と語った。
 また、長谷川総支配人は「心を新たにこれからも創意工夫を重ね、飽きのこない、健康づくりに役立てる施設を目指していきます」とあいさつした。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)2013年3月12日

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