2011/09/06

現場にホタルビオトープ/竣工後も地元で活用/三井住友建設

 ホタル生息域に配慮――。三井住友建設は、浜松市内の第二東名高速道路「的場高架橋他2橋(PC上部工)工事」現場で、ホタルビオトープの設置や環境配慮の施工法を採用するなど生物多様性の保全を推進した。8月の工事完了後もビオトープはそのまま残され、地元ではホタル鑑賞の場として活用されているという。
 架橋地点にはホタル生息地として有名な的場川があり、施工では支保工を建て込む必要のないプレキャストセグメント張出し工法を採用したほか、産卵場となるビオトープも山田辰美富士常葉大教授の指導を得て整備した。
 これまでに幼虫調査を3回実施し、2年半経過したことし2月には幼虫の生息を確認、すでに3回実施している成虫の飛翔調査でも個体数の維持が確認できたという。ビオトープは竣工後も活用され、中日本高速道路、富士常葉大、地元自治会などが鑑賞会や自然体験学習の場として活用している。
 工事は、浜松いなさジャンクション内に位置する的場高架橋とランプ橋を建設する。ランプ橋の一部は場所打ちコンクリート構造とし、それ以外はホタル生息域を確保するためにプレキャストセグメント構造を採用。2009年4月に着工し、8月16日に完了した。

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