福島第一原子力発電所の仮設防潮堤 (東京電力提供) |
鋼管矢板の基本仕様は管径1000mm、管厚14-22mm、管長22~23m。建屋周りの難透水層と同程度の遮水性、30年の耐久性、十分な耐震性を確保する。
遮水壁の設置工事は港内側と港外側に分けて進める。主に1-3号機前面は海上施工、4号機前面は桟橋施工を採用する計画だ。
既設護岸と遮水壁の間は埋め立てる。そこには地下水ドレンを設置し、地下水位を平均潮位以下に保つことで、地下水が海洋に漏洩しないよう管理する。
基本設計に当たっては、水理地質構造や建物をモデル化し、三次元の浸透流・流跡線解析を行った。その結果、建屋底面に配置した複数の粒子は地下水ドレンにすべて補足され、遮水壁の内側から海洋へは流出しないことを確認したという。
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