2011/09/27

建築家のあかりコンペ最優秀にヨンホ・シンさん

 日本建築家協会(JIA)と大光電機は26日、UIA(国際建築家連合)東京大会が開かれている東京国際フォーラムで「建築家のあかりコンペ2011」の公開プレゼンテーションと2次審査を開き、最優秀賞などを決めた。最優秀賞は、ヨンホ・シン氏(韓国)の「光の蕾Light bud」が選ばれ、副賞50万円が贈られた。
 建築家を対象とする同コンペは今回が5回目の開催で、テーマは「LEDを利用した照明器具ミライのあかり・キボウのあかり」で、7作品が入選作に選ばれていた。
 最優秀の「光の蕾」は、LED(発光ダイオード)の街灯にバルーンを取り付けた照明。審査委員は「役に立つだけでなく、被災地の希望の光となる」と評価した。
 審査委員長を務めた建築家の内藤廣氏は「復興には小さな気持ちの寄り合いが一番大事。この提案をさまざまな場所で生かしてほしい」と講評した。このほかの審査委員は、ライティングデザイナーの内原智史氏、建築家の永山祐子氏、マーク・ダイサム氏、前芝辰二大光電機社長が務めた。
 優秀賞(副賞30万円)は藤野高志氏の「発泡灯」とマリーヤ・マーティノビッチ氏(セルビア)の「motus」、DAIKO賞(同20万円)は桑田康之氏の「Illumination the light,Illumination the geometry shadow」、佳作(同10万円)は今井勝英氏の「ヒカリノカケラ」、杉田宗氏の「光の支え」、鷹野敦氏の「Light of the future,light of hope」に決まった。

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