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650人が一斉に現場で動く |
東海旅客鉄道(JR東海)は11日の夜半から早朝にかけて、東海道新幹線新大阪駅の上り本線切換工事を実施した。2007年から進めている新大阪駅改良工事の一環で、軌きょうを最大2m移動させるなど同工事の線路切り替えでは最大規模となった。3カ所の切り替え区間で合計650人を動員し、ミリ単位でのレールの高低調整や電線の張り替えを息を合わせて進めた。施工は名工建設が担当。改良工事の全体完成は13年度中を目指す。
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バラストの敷き込み |
工事は駅の博多側で新たな高架橋と線路の新設工事がほぼ完了したのを受け、現在の上り本線から新しい上り本線に切り替えるもの。26番線ホームの直近付近の約150mと、引上線との分岐点付近の約90m、博多側で従来の線路と交差する地点約100mの3カ所で切り替えが実施され、全体で約1・1㌔に及ぶ区間で同時に工事が進行した。工事に伴い、上り本線は北側に約13m移動する。
日付が変わると同時に始まった工事は、レール締結装置や道床バラストの撤去などを進めた上で午前零時20分から軌きょうの移動を開始。軌きょうの移動自体は「10分もかからない程度で済んだ」(同社)ものの、ミリ単位での高低差の調整に時間の大半を費やした。切り替えを終えたのは午前2時。
移動後はマルチプルタイタンパー(MTT)で軌道を調整し、午前5時過ぎには電気軌道総合試験車(ドクターイエロー)で通電状況などを確認。6時23分に発車するのぞみ100号を遅らせることなく作業を終えた。
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