2011/09/08

10月からGIS使った中国商圏分析サービス開始/国際航業

新規出店の売上予測
 国際航業は、中国最大のカーナビゲーションシステムベンダー高徳軟件有限公司(本社・北京市、成从武最高経営責任者)と共同で、同国で初めてGIS(地理情報システム)を使ったエリアマーケティング事業を始める。中国市場に新規出店などを計画している日本企業向けに10月から本格的にサービスを始め、中国企業を含む海外企業に広げていく予定だ。同時に現地のマーケティングリサーチサービスやコンサルティングも展開していく。中国のエリアマーケティング市場を2015年に300億円と試算、シェア(市場占有率)10%を目指すという。
 サービスは、国際航業グループのGISエリアマーケティングツール「アースファインダー」と高徳が提供する地図配信サービス「マップABC」を使う。中国市場に進出や事業展開を計画している日本企業向けにことし1月からテスト運用を始めていた。
 「経済環境データ」 を使った商圏分析機能、 エリア分析機能、 ジオコーディング機能による顧客・企業データを分析するプロモーション分析などの売り上げ予測機能などを標準機能として提供する。
 また、出店候補地近辺の競合店調査、交通量調査、昼夜間の人口といった商圏調査、アンケート、ヒアリングなどのマーケティングリサーチ、顧客のニーズに合わせてASP(アプリケーション・サービス・プロバイダー)や調査項目内容をカスタマイズ、店舗管理だけでなく顧客管理やプロモーション管理、営業員管理などにも対応可能だ。
 現地調査手法に比べ5分の1から10分の1のコストで済む。まず、北京、上海、深●(●=土偏に川)、重慶の4都市でリリース、50都市で準備中だという。
 7日、 東京都内で記者会見した国際航業ホールディングスの呉文繍社長は、「国内外のビジネスの拡大、さまざまなビジネスシーンに活用してほしい」 と話している。
 また、高徳集団の唐希勇副総裁は、「両者の提携により、さらに幅広いビジネスチャンスを切り開くことになるとみている」と語った。

Related Posts:

  • 地場ゼネコン初! 加賀田組、福田組、本間組が連携して電子商取引導入 加賀田組、福田組、本間組の3社は、連携して電子商取引(CI-NET)を導入する。地場ゼネコンとしては全国初となる取り組み。3社には共通する取引先も多く、連携することで導入のメリットが最大限に生かされると判断した格好だ。国土交通省は、今後、他の地域における普及促進のための参考事例になるとみている。 CI-NETの利用企業数は1991年以降徐々に伸び、2012年1月末時点で9573社となった。ただ、近年は頭打ちの状況にあり、特に地方では利用が進ん… Read More
  • 高速道路の遮音壁に太陽光発電 NEXCO西日本が9月8日から適用実験 西日本高速道路会社は遮音壁に太陽光発電を適用するための実験準備ができたことから9月8日にスタートさせる。垂直に立つ遮音壁に設置するため、発電効率は通常よりも落ちるが、設置可能な延長が長く、既存設備を有効活用できることから、今後の設置の可能性を検討することにした。山陽自動車道の淡河パーキングエリア〈下り線〉(神戸市)と同三木サービスエリア〈上り線〉(兵庫県三木市)に適用し、1年間にわたって実験する。 2月に実験の参加者を公募した。参加するのは矢… Read More
  • 現場特化商品を大集合! アスクルが新戦略 オフィス用品の通信販売を手掛けるアスクル(本社・東京都江東区、岩田彰一郎社長)は、建設、製造、物流現場向けに特化したオリジナル作業用品「現場のチカラ」を、積極的に事業展開している=写真。当初の約100アイテムから、現場の声を聞きながらアイテム数を増やしていくことで、「3年以内には300億円の売り上げを達成したい」(宮澤典友BtoBカンパニーMRO事業本部執行役員事業本部長)考えだ。 「現場のチカラ」は工事現場や工場、物流現場でよく使われる軍手… Read More
  • TOTO「ウォシュレット」の驚くべき変遷 和の精神で“おもてなし" 「ウォシュレットG」 TOTOが北九州市の歴史資料館に収蔵している初代の温水洗浄便座「ウォシュレットG」が、日本機械学会の機械遺産に認定された。家庭で使われる機械では初めて。1980年6月の初代誕生以来、これまでにウォシュレットの出荷台数は世界規模で累計3,000万台を超えた。その進化は、TOTOの技術開発の歴史でもある。 「時代は変わっても、あえて過去を継承しながら、技術開発を進めてきた」と話すのは、TOTOウォシュレットテクノ(北九州市… Read More
  • 年間2万人の来場見込む! LIXILが高松に県内最大級のショールーム LIXILは31日、「LIXILショールーム高松」をオープンさせる。展示面積は1,000㎡で、住設メーカーとしては香川県内で最大級となる。年間来場者数2万1,600組を目指す。29日に関係者向けの内覧が行われた。システムキッチンやバスルーム、トイレなどの水回り商品を始めタイルやインテリア建材、窓、玄関、門扉、フェンス、カーポートなどのエクステリアに至るまで幅広く展示している。 LIXILのショールームとしては四国地区初となる屋上ソーラーパネル… Read More

0 コメント :

コメントを投稿