建方の終了した1号機(東電提供) |
水素爆発などで破損した1、3、4号機の建屋カバーはそれぞれ清水建設、鹿島、竹中工務店などが施工している。平面約47m×約42m、高さ約54mの鉄骨架構に特殊なパネルを取り付け、建屋全体を覆う。また、飛散防止の本格措置として、コンクリートなどで屋根・外壁を囲む「コンテナ」の設置に向けた検討も進められている。
原子力災害対策本部が発表した事故収束工程の進捗状況によると、高濃度の滞留水量は、豪雨や処理施設の長期停止にも耐えられるレベルまで減少した。すでに100度以下で安定している1号機を始め2、3号機も冷温停止状態に向かっている。高レベル汚染水の本格水処理施設の検討も進んでいる。
1-4号機の護岸前面に設置する遮水壁は、8月末に基本設計を完了した。現在は鋼管矢板を全長約800mにわたり、地下22-23mまで打ち込む工事の詳細検討を重ねている。
収束工程の対策項目には新たに、格納容器ガス管理システムの設置を追加。冷温停止後、格納容器への窒素充填量と同程度のガス量を抽出・管理し、容器内圧力を大気圧程度に保つ装置を1-3号機に設ける。抽出したガスはフィルタを通し、モニタリングした上で放出する。
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