いよいよ始まったUIA(国際建築家連合)2011東京大会。東京都中央区のCOREDO室町で開かれたオープニングシンポジウム「都市創造・再生日本のグランドデザイン」では、基調講演、パネルディスカッションを通じて、被災地復興や日本再生に、建築家のように行政と地域とを「つなぐ」役割を持つ人材が必要であることが示された。
東日本大震災復興構想会議議長代理を務める御厨貴東大先端科学技術研究センター教授は、基調講演で震災復興について「キーワードは〝つなぐ〟。国と行政をつなぐ人材が必要となる。そこで、建築家はすぐれたアイデアを持っている」と、建築家の役割に期待を寄せた。
建築家の内藤廣氏、都市計画家の西郷真理子氏、商い創造研究所代表の松本大地氏が参加したパネルディスカッションで、内藤氏は「建築、都市、土木の融合が求められている。いかに縦割り行政を超えて被災地の役に立てるのかが課題となる」と指摘した。
「住民が主役となるまちづくりには、『これならできる』と思えるような制度設計が必要」「ソーシャルキャピタル(社会関係資本)を充実させなければならない。いかに都市部に人が暮らせる空間をつくるかがポイント」などの意見が出た。
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