2011/09/20

決壊のおそれある河道閉塞2カ所で緊急工事

 近畿地方整備局は、台風12号で発生した河道閉塞の緊急調査結果を踏まえ、決壊や氾らんの恐れが特に高い2カ所について、緊急対策工事に着手した。ともに排水路を設置し、土砂ダムに貯まった水を排水する。
 実施するのは、奈良県五條市大塔町の熊野川流域赤谷地区と和歌山県田辺市の日置川流域熊野(いや)地区。日本建設業連合会関西支部との災害協定に基づき、赤谷地区工事は鹿島、熊野地区工事は大林組と緊急随意契約した。
 対策工事は、ともに閉塞個所から長さ500m、幅15mの排水路を設置し、下流河川に水を放流する。排水路脇には防土堤も設置する。熊野地区には排水ポンプを設置して水を放流する。
 赤谷地区は16日、熊野地区は17日に工事用進入路工事に着手した。工期はともに数カ月を見込んでいる。

赤谷地区の工事

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