国土交通省水管理・国土保全局は、台風12号豪雨で、奈良、和歌山、三重の3県で発生した崩壊土砂量が約1億立方㍍に達していると算定した。
土砂量の算出は、国土技術政策総合研究所と土木研究所の指導を受けて計算した。表層崩壊、深層崩壊、土石流など形態や規模が多様なため、個別の崩壊面積を航空写真判読などにより算出し、適用可能な崩壊面積から土砂量を導き出す経験式により割り出した。空中写真の撮影範囲は約48億平方㍍。緊急調査実施対象となる河道閉塞個所(土砂ダム)の生産土砂量については、現地で計測した。
3県の崩壊個所は3077カ所で、崩壊面積は約950万平方㍍。土砂ダムの崩壊土砂量は、十津川村長殿が約680万立方㍍、同栗平が約1390万立方㍍、野迫川北股が約120万立方㍍、大塔町赤谷が約900万立方㍍、田辺市熊野が約410万立方㍍で合計約3500万立方㍍となる。
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