440トンの桁が阪急線上に移動していく |
工事は、阪急京都線の大山崎駅~長岡天神駅間に長岡京第三高架橋の本線橋とAランプ・Dランプ橋を設置するために実施。事前に主桁と横桁、合成床版を組み立てた構造物を、超大型クレーンで一括架設する。7日にAランプの設置を終え、22日は本線橋が架設された。28日から29日にかけてDランプの工事を進める予定。
22日は阪急線の最終電車が午前零時過ぎに現場を通過するのを待って、クレーンによる吊り上げを開始。1時に電車の機電が停止すると、クレーンは70mあるブームで工事ヤードに置かれた橋桁を一気に持ち上げた。クレーン自体を旋回するだけでなく、橋桁も旋回させて移動。1時30分には移動を終えて位置調整に入り、荷重解放や仮設材撤去を経て3時30分にクレーンを元の位置に戻した。
橋桁は長さ48m、幅20m、重さ440t。一体化した桁が大きいだけに、吊り上げる際に荷重が偏ると主桁への変形が生じるため、仮設材をブロックの上部に設置するといった工夫も施している。これにより主桁に鉛直方向の力だけを伝えることができ、安定した作業につなげた。
工事は京都縦貫自動車道沓掛インターチェンジ~大山崎ジャンクション間約9・8㌔建設の一環となる。2012年度末の供用を目指し、国土交通省と西日本高速道路会社の合併施行で工事を進めている。東海道新幹線や名神高速道路など交通の大動脈を跨ぐ工事が続いており、今月末には国道171号線上に高架橋を架設し、12年度初旬にはJR東海道本線上に長岡京第一高架橋を送り出し工法で架設する予定となっている。
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