免震テーブルへの本尊設置 |
免震テーブルは、チーム等々力と明大大亦絢一郎教授(当時)が川崎市産学共同研究開発プロジェクトなどを活用して開発した。これまでに電気通信大学に納入した実績があるが、市内への設置は今回が初めてだという。
円能院への設置は、当初開発したテーブル(MT-II型)を改良。装置は本尊と灯籠(とうろう)2カ所の計3カ所に設置した。本尊下のテーブルは約80㌔、灯籠下は約60㌔の重量がある。ともに耐重量は約100㌔で、前後左右、斜めに25cmスライドして、設置物の倒壊を防ぐ。
テーブルの設置作業は午前10時から始まり、本尊の下には1100×900mm、2本の灯籠の下には800×800mmのテーブルを設置した。堀場製作所などの関係者が手作業で実施し、おおむね2時間で完了させた。
円能院の佐藤隆一住職は、東日本大震災での揺れを目の当たりにし、免震テーブルの設置を決断した。設置後、「装置も木枠で覆われて違和感がない。あれだけ動けば大丈夫。安心しました」と安堵の表情だった。
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