2011/10/13

関西建築家大賞に矢田朝士氏/JIA近畿

ES house-01(撮影:絹巻豊)
 日本建築家協会近畿支部(JIA近畿、小島孜支部長)は、第11回関西建築家大賞の審査結果を発表した。受賞者は矢田朝士氏(ATELIER-ASH)で、『ES house-01』と『ES house-02』が受賞対象作品となった。12月に開く記念イベントで表彰する。
 同賞は、近畿支部会員を対象に、優れた建築活動をしたと認められた建築家に贈られる。建築作品の審査は、過去10年間に竣工した建物2点が対象とし、毎回異なる建築家が単独で審査に当たる。今回は香山壽夫氏(香山壽夫建築研究所)が担当。3月から5月までの募集期間中に応募があった16人から書類審査を経て5人に絞った上で、現地審査を実施した。
 香山氏は講評の中で「矢田氏の作品は、住宅をつくりだす本質的で普遍的な設計方法を提示している。敷地の条件に見事に対応し、住む人の生活を讃美するものとなっている」と評価した。
 矢田氏は無有建築工房での勤務を経て、98年にATELIER-ASHを設立。2006年のJIA近畿支部建築家新人賞を皮切りに、07年大阪府建築士会渡辺節賞、08年JIA新人賞などを受賞。
 また、07年から関西大学、10年からは大阪市立大学で非常勤講師として教鞭を執っている。
 受賞作の概要は次のとおり(①用途②規模③所在地④竣工年)。
 ▽ES house-01=①戸建て住宅(農家住宅)②RC・S・木造平屋建て164.57㎡③奈良県三宅町④05年。
 ▽同02=①同(事務所付)②RC・木造2階建て延べ185.97㎡③大阪市平野区④09年。

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