金沢市出身の世界的仏教学者、鈴木大拙を記念する鈴木大拙館が18日にオープンした。設計は谷口吉生氏(谷口建築設計研究所)。
同館は玄関棟、展示棟、思索空間棟の3棟を回廊で結ぶとともに、「玄関の庭」「水鏡の庭」「露地の庭」で構成。これら空間を回遊することで大拙の思想に触れながら思索し、語り合えるようになっている。
規模はRC一部S造平屋建てと土蔵2階建てあわせて延べ631㎡。2010年10月から建設を進めていた。建設地は同市本多町3地内。
同日開かれた開館式典で谷口氏は「大拙にふさわしい日本的空間ということで、全体を床の間にしようと考えた」などと設計コンセプトを披露した。
施工した清水建設・豊蔵組JVの三浦正之所長は「谷口先生の判断を仰ぎながら、満足できる作品に仕上げることができた。現場一丸となった成果だ」と話している。
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