東京都八王子市は、日本貨物鉄道(JR貨物)が八王子駅南口の所有地で計画する開発整備の今後の展開に困惑している。市は以前から中心市街地の活性化を重要課題に掲げ、シネマコンプレックス(複合映画館)などを例に商業施設の誘致を求めていたが、同社が事業提案型・総合評価方式の一般競争入札で選定した事業者が医療法人社団を代表者とするグループだったため、建設するビルの施設用途に不安を抱いている。
事業者の代表者は葵会(東京都千代田区)で、同社とJR貨物ともに提案施設の中身やグループの各構成員などは非公表としている。市は代表者が介護老人保健施設や医療施設などを運営する医療法人社団であることや、現時点で市に対して報告や説明がなく、情報がないこともあり、まちづくりの観点から困惑を隠せない。
開発事業などの調査・計画や指導などを担当する同市市街地整備課は、駅前の立地特性を生かしたビルの建設が不可欠と考えている。このため、施設用途によっては、これまでの方針を変えず、「引き続き地域の活性化に資する商業施設の整備を要請していく」としている。
JR貨物は設計を2011年度、工事を12年度に発注し、工期に設定した13年7月1日までに施設を完成させ、建設後に土地・建物を事業者に貸し付けることにしている。
建設地は同市旭町30-92ほかの敷地面積約3700㎡。商業地域の土地で、敷地条件から最大で延べ2万4000㎡の建設が可能となっている。
結局、JR貨物の葵会の入札は取り消されました。
返信削除葵会は、方向転換して八王子駅南口にある既存病院を取得しましたよ。