2011/10/26

震災復興で銚子のサンマ3千尾/東洋建設らが佐原市で

 千葉県香取市にある川の駅・道の駅「水の郷さわら」を運営するPFI佐原リバー(緒方一幸社長)と、同社に出資する東洋建設は22日、水の郷さわらで「佐原deさんま祭り」を開いた。東日本大震災からの復旧・復興を祈念したイベントで、参加者には宮城県の気仙沼港や千葉県の銚子港で水揚げされたサンマ約3000尾のほか、香取市産の果物などが無料でふるまわれた=写真。
 開会式では緒方社長が、「こうしたイベントをきっかけに新たな絆ができたらいいと思う」とあいさつした。一方、東洋建設の毛利茂樹社長は「当社の社員が偶然『目黒のサンマ祭り』に参加し、目黒や気仙沼の方々とのつながりができ、今回のイベント開催につながった」と経緯を話した。
 当日は、東洋建設の役職員約150人がボランティアで参加したほか、国土交通省や香取市の職員も協力。目黒のサンマ祭の熟練者から指導を仰ぎながら、サンマの塩焼きをふるまった。常に200人ほど順番待ちの列ができる盛況ぶりで、多くの義援金も集まった。

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