2011/10/27

ビルドライブ・Kobeを連覇した芝浦工業大の衣袋洋一に聞く

 96時間の限られた時間の中でBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の技術を競う設計イベント『Build Live Kobe』で、自身の研究室に所属する学生チームが2連覇を達成。「アドバイスした以上のアイデアを加え計画をまとめた」と笑みを浮かべる。BIMが登場する前から「3次元的思考」の大切さを学生に訴え、情報共有を重視する設計教育を実践したことが連覇につながった。
 建築生産システムを劇的に変える可能性を秘めているBIMだが「建物をつくる上での生産性や効率性だけを追い求める傾向にあるのでは」とも。「設計にはデザインや美しさが求められる。そうしたクリエーティブな部分をBIMでいかに表現できるかが大切」と感じている。 『Build Live Kobe』には、院生を中心に編成したチーム「TMT」で参加。実績のある社会人チームを抑え最優秀賞に選ばれたのは「将来性や発展性を感じさせる使い方で、デザインなどが高く評価されたからではないか」とみている。
 「公共事業でBIMを導入する機会はこれから増える。講演などを含め、さまざまな機会を通して設計者にも刺激を与えていきたい」と地域レベルでの普及活動にも余念がない。

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