2014/06/26

【田中賞】作品部門史上最も小さい橋 横浜市の「霞橋」が受賞

横浜市中区新山下1丁目の歴史的建造物「霞橋」が土木学会の田中賞(作品部門)を受賞した。市内での受賞は5件目で横浜市道路局としては初めて。作品部門は横浜ベイブリッジのような長大橋の受賞が多く、霞橋の橋長32.96mは田中賞史上最も小さい(短い)橋となった。

 同橋のプラットトラスは1896年に英国で製作され、日本鉄道土浦線(現常磐線)隅田川橋梁に使われてきた。常磐線の複線化に伴い29年に新鶴見操車場に移設され、さらに同操車場の廃止を受けて、2013年に霞橋として再々利用した。格点部のコッターピンや対傾構などの意匠を生かすとともに建設当時の支承も再利用している。
 構造形式は下路プラットトラス橋。橋長は32.96m、幅6m(歩道2m、車道4m)。霞橋としての設計はオリエンタルコンサルタンツ、施工は北日本機械、土志田建設、中鉢建設、日本鋳造が担当した。
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