2014/06/22

【現場の逸品】現場からオフィスの高性能BIMソフトを遠隔操作!

出張中のAさんは、現場でタブレット端末を開き、指先で3次元モデルをぐるぐると動かしながら出来形と比較している。その時、いつものオフィスでは誰もいないAさんの机の上で、CIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)ソフトが勝手に動いていた--。

 これは、ワークステーション(WS)を遠隔操作する日本ヒューレット・パッカードの「HP Remote Graphics ソフトウェア(RGS)」の仕業。同社のWSに標準搭載している。
 通常、CIMソフトやBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)ソフトなどで3次元設計データを閲覧・編集するには、高性能WSが欠かせない。同社は、高速データ転送技術により現場の最前線で遠隔操作できるようにした。6月末にも公開予定のRGSバージョン7は、タブレット端末からの遠隔操作を可能にする。
 こうして閲覧した画像は、同社の他のサービスと組み合わせて現場の大判プリンターで印刷可能。いつものオフィスのプリンターで印刷し同僚に見てもらうことも可能だ。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)

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