2014/06/05

【建築】ヴォーリズの大丸心斎橋店本館の保存を 建築学会が要望書


大丸心斎橋本店(photo:Kirakirameister)
日本建築学会(吉野博会長)は、「大丸心斎橋店本館の保存活用に関する要望書」をJ・フロントリテイリングの山本良一社長と大丸松坂屋百貨店の好本達也社長に提出した。「近代日本における歴史的建築として、また景観上も大変優れて価値の高いかけがえなきもの」とした上で、保存活用を図るための方途の検討、推進を求めている。

 大阪市中央区心斎橋1丁目に位置する同本館は、1922年から25年にかけて心斎橋筋に面する東側部分(1、2期)が建設され、さらに31年から33年にかけて御堂筋に面する西側(3、4期)が増築された。設計は米国人建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズ率いるヴォーリズ建築事務所。構造計画は内藤多仲、施工は竹中工務店。
 今回、要望書に添えて提出した「大丸心斎橋店本館についての見解」では、「1920年代から30年代にかけて日本の大都市に出現した百貨店建築として、その典型的存在であり、また、日本の近代建築史上に大きな影響力を持った米国人建築家ヴォーリズの代表作品として位置付けられ、そして、日本を代表する商都大阪のランドマークとなる建物としてきわめて貴重な存在」との評価を与えている。
 また、同学会が全国の主要近代建築を収録した『日本近代建築総覧』(80年)に掲載されているほか、近代建築に関する国際組織であるDOCOMOMOの日本支部DOCOMOMO Japanによって重要建築100選の1つにも選定されている。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)

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