2015/01/29

【世紀東急】東北、九州地整と2舗装工事見学会 秋田県上院内トンネル、鹿児島県川内隈之城道路

国土交通省東北地方整備局湯沢河川国道事務所と世紀東急工業は10、13日、秋田県湯沢市の国道13号院内道路、上院内トンネル内の舗装工事見学会を開いた。10日には地元住民約30人、13日には県南3地区の建設業協会員約50人が参加した=写真。

 3歳から92歳までと幅広い年齢層の参加者は、普段は見ることができない施工中のトンネル内で、特殊機械を使った最新のコンクリート舗装技術を見学した。
 院内道路は、2016年度の供用開始を目指し、湯沢市上院内~下院内地内に建設中の長さ3㎞の自動車専用道路。完成後は東北中央自動車道の一部になる。
 参加者は、湯沢河川国道事務所管内でスリップフォームぺーバによるコンクリート打設が初採用された、上院内トンネル(長さ1585m)を含む約2㎞のコンクリート舗装現場を見学した。見学会終了後、参加者からは、「完成後の道路を歩いたことはあるが施工途中は初めて。貴重な体験ができた」などの感想が出された。

■九州整備局川内隈之城道路/4つの工業高校から教師と生徒合わせて21人が参加

国土交通省九州方整備局鹿児島国道事務所と世紀東急工業は10日、鹿児島県薩摩川内市の南九州西回り自動車道・川内隈之城道路で現場見学会を開いた=写真。鹿児島県立の4つの工業高校から教師と生徒合わせて21人が参加し、現場のチームワークを体感するとともに、情報化施工や社会基盤整備の重要性に対する理解を深めた。
 見学したのは川内隈之城道路(長さ10.2㎞)のうち、同社が施工するコンクリート舗装(同975m)とアスファルト舗装(同520m)が同時に施工されている現場。現場見学に先立ち、九州地方整備局鹿児島国道事務所の牧野和敏建設監督官は、「見て、聴いて、触れて、生の現場の雰囲気を感じ取って、建設業界への関心を深めてもらいたい」とあいさつした。
 コンクリート舗装部分では、型枠を使わず、敷き均しや締め固め、表面仕上げを1台の機械で施工する「スリップフォームぺーバ」によるコンクリート打設状況を見学した。
 現場ではトータルステーションを使ったマシンコントロールを取り入れており、生徒たちは省力化、省人化に貢献する情報化施工に高い関心を示していた。アスファルト舗装部分では、現場に到着したアスファルト混合物の温度管理やタイヤローラー、ロードローラによる転圧の重要性を学んだ。
 現場を見学した加治木工高、鹿児島工高、鹿屋工高、薩南工高の生徒からは、「授業で学んでいることを見ることができ、理解が深まった」「現場がチームワークに支えられていることを実感した」などの感想が寄せられた。
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