2015/01/16

【三菱地所】閉館ビルで限りなくリアルな防災技能習熟訓練 丸の内消防署らと合同

三菱地所は15日、閉館済みの富士ビル(東京都千代田区)を活用し、丸の内消防署、防災ボランティア、丸の内消防団、ビル管理運営を行う三菱地所グループの従業員らと合同で防災技能習熟訓練を行った。三菱地所、協力会社、関係会社などで構成する自衛消防隊約60人が、普段では難しいブラインド訓練、屋外採水口や厨房消火設備を活用した消火訓練などを実施した。消防署からも約20人が参加した。

 訓練は首都直下で震度7の地震を想定し、ビル全体を模擬停電とした。ブラインド訓練では、視界の悪い中、実際に1階店舗部分で放水を行った。
 屋外では、採水口からの放水による消火や、緩降機による5階から屋外への避難など「ポンプ車やはしご車の到着が遅れたことを想定して、(自衛による)実態に近づけた」(三菱地所の大庭敏夫ビル運営事業部主幹兼ビル安全管理室副室長)という本格的な訓練となった。
 厨房消火設備による消火訓練では、営業中店舗の訓練では起動できない消火剤放射を行った。
 このほか、什器転倒・倒壊を想定した負傷者救出訓練、建物応急危険度判定訓練、三菱電機ビルテクノサービスによるエレベーター籠内閉じこめ者救出訓練が行われた。
 最後に東京消防庁丸の内消防署警防課長の日高真美消防司令長が「助け合いにより、随所に連携が見られた。地域防災力の向上へ、今後も連携した訓練を続けてほしい」と講評した。
 三菱地所では災害時に消防署などによる公助が期待できないケースを考慮し、有事の際にはエリア就労者、同社グループ社員、協力会社が協力する体制を構築している。丸の内消防団92人のうち、三菱地所グループ社員が22人を占めている。
 富士ビルは、「(仮称)丸の内3-2計画」により、東京會舘、東京商工会議所ビルとともに一体的に建て替える。新築規模は17万2000㎡を想定している。
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