2011/08/26

東日本大震災による建機の被災は約2000台

東北地方の多くの建機が被災した
(写真と本文は関係ありません)
 東日本大震災による土木系建設機械の被災状況が、おおむね2000台程度に上ることがわかった。日本建設機械工業会によると、土木系建機の3割が東北にあり、このうち7割が被災したという。土木系建機は、比較的台数把握が確立されており、国内には約1万台存在する。このうち3割が被災すれば約2000台となる。
 コマツは、同社の油圧ショベルについて、「レンタルが二百数十台、一般ユーザーが400-500台、津波で流されるなどの被害を受けた」との調査を行っている。こちらのデータを使っても、同社の国内シェアは約3割のため、レンタルと一般の合計被災台数を3倍した2000台程度が被害にあったと見ることができる。
 正確な台数は集計できていないが、所有する建機を失った建設業者は少なくない。建機自体は高額な設備だ。建設業者の二重ローン問題も心配される。

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