2011/08/29

「新東名」が12年初夏、一部開通へ/御殿場~三ヶ日の約162㌔/中日本高速

 日本の東西を結ぶ第二の大動脈として期待されている新東名(第二東名)高速道路が、12年初夏に一部開通する。中日本高速は道路の名前を「新東名高速道路」に決めた。初めて供用されるのは、御殿場ジャンクション(JCT)~三ヶ日JCTの約162㌔。これほど長い区間の開通は、1969年2月1日の東名高速道路静岡~岡崎間の132㌔以来、高速道路史上最長の開通区間だ。また、同区間内のインターチェンジ(IC)などの名称も決めた。
 この区間は、これまで13年3月31日の完成予定と公表していたが、新東名・現東名のダブルネットワーク化による災害などの緊急時の代替性の早期確保や地元の要望も踏まえ、できる限り早期の開通を目指して事業を推進。最後の課題となっていた地すべり対策の追加工事の内容が決定したことなどに伴い、12年初夏の開通を目指すことを決めた。
 金子社長は「地すべり追加対策工の完了には2-4カ月かかる。開通日時は工事の進捗などを踏まえ、改めて年内に発表する。できる限り、5月の大型連休に間に合わせたい」と述べた。
 同区間に設けるJCT、IC、サービスエリア(SA)、パーキングエリア(PA)の施設名称は次のとおりだ。
 〈IC、JCT〉▽御殿場JCT▽長泉沼津IC▽新富士IC▽新清水IC▽新清水JCT▽清水いはらIC▽清水JCT▽新静岡IC▽藤枝岡部IC▽島田金谷IC▽森掛川IC▽浜松浜北IC▽浜松いなさJCT▽浜松いなさIC▽三ヶ日JCT。
 〈休憩施設〉▽駿河湾沼津SA▽清水PA▽静岡SA▽藤枝PA▽掛川PA▽遠州森町PA▽浜松SA。

Related Posts:

  • 【関東地整】357号東京港トンネルのシールドトンネルが貫通! 2週間後にはマシン解体  関東地方整備局は10日、357号東京港トンネル(その2)工事(東京都品川区)のシールドトンネル貫通後の現場を報道陣に公開した。到達立坑内部では、外径12mのシールドマシンが顔をのぞかせた=写真。  今回の工事は、最大で月進450mのペースでシールド工事を進めた。施工中の安全対策も徹底し、立坑に入るらせん階段は、踊り場と階段の幅を広くしてすれ違えるようにし、両手をふさいだ状態での階段の使用を禁止したという。 2週間後にはマシンの解体工事に… Read More
  • 【現場最前線】施工は3時間勝負! ダイヤ過密な線区での難工事に挑む御茶ノ水駅周辺耐震補強対策工事  東鉄工業・鉄建建設・鹿島JVが、東日本旅客鉄道(JR東日本)の首都直下地震対策として御茶ノ水駅周辺で進めている切土耐震補強対策工事が最盛期を迎えている。施工は線路内からの作業のため、終電から始発までの約3時間で効率的な作業を進めている。工期は2015年3月27日から18年3月末の予定で、現在の進捗率は約30%となる。  「御茶ノ水駅付近防災対策その2工事」は昌平橋から水道橋間の約1.2㎞で、切土部分に鋼製の棒状補強アンカーを約1400本… Read More
  • 【現場最前線】アポロカッター工法で掘削! 大阪府道高速大和川線常磐工区開削トンネル工事  「さらに掘削のペースは上がり、この春には到達できるだろう」と、大阪府道高速大和川線常磐工区開削トンネル工事を施工する鹿島・飛島建設JVの渡辺幹広所長は手応えを口にする。現場では本線につながる出口ランプ部トンネルを矩形シールドマシンのアポロカッター工法で掘削中。円形に比べ余堀り量を最小限に抑えられる矩形シールドだが、マシンの姿勢制御が難しい。近接する本線開削トンネル部の土留め壁に併走しながら、しかも下り勾配8%の地上発進も求められた。  … Read More
  • 【高校生橋梁模型】石川椋太さんら(大館桂桜高校)の「青岩橋」が最優秀・東北の橋梁賞ダブル受賞!  高校生「橋梁模型」作品発表会実行委員会(委員長・森島修プレストレスト・コンクリート建設業協会東北支部長)は15日、仙台市青葉区のせんだいメディアテークで15回目となる作品発表会公開審査会を開いた。最優秀賞に「青岩橋」=写真=を選定し、制作した櫻庭菜月さんと石川椋太さん、近藤妙香さん(秋田県立大館桂桜高校)らを表彰した。同校は前身の大館工高から4年連続の最優秀賞受賞を達成したほか、今回新設した東北に実在する橋を題材にした作品に贈られる「東… Read More
  • 【インフラ維持管理】1橋支える人口は秋田県89人、東京都は2337人! 広がる地域格差  橋梁を始めとする土木構造物などの老朽化が進む中、インフラ維持管理の地域格差が広がっている。都道府県内にある1つの橋を支える人口は秋田県の89人に対して東京都は2337人と約26倍の差がある。管理するインフラの数は着実に増えていく一方で、急速に人口が減少している地域と、人が集まる大都市ではさらに差が広がっていく。久田真東北大インフラマネジメント研究センター長は「他地域に比べて人口減少の進展が速い東北地方で、効率的にインフラを維持管理するに… Read More

0 コメント :

コメントを投稿