東京都美術館が、学生と若手建築家を対象に、「生きるための家」という建築コンペを開いている。
生活基盤の住宅に焦点をあて、従来型の住宅を見直し、地域コミュニティと個人単位のプライバシーを重視するような、既存の発想を超えた近未来の住宅を募集する。東日本大震災で揺さぶられた価値観を超えた住宅像を模索する。年間来場者200万人を超える東京都美術館が初めて企画する建築展となる。
最優秀作品は、リニューアルオープン後の同美術館の企画展に原寸大で展示する。審査委員長は建築家の小嶋一浩氏。
提案は9月15日まで受け付け、9月下旬の1次審査後、12月10日に公開審査を開く。審査員は、小嶋氏と真室佳武館長、建築家の西沢立衛、平田晃久、藤本壮介の各氏。応募資格は、11年4月時点で教育機関に在籍中、または卒業後5年以内。最優秀に選ばれた作品は、約400㎡、天井高さ9mの展示室に、可能な範囲で原寸大展示する。
→東京都美術館の公募HP
2011/08/09
最優秀は実際に建築して展示/「生きるための家」テーマに東京都美術館が住宅コンペ
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