2011/08/10

仮設事務所・店舗の設計・監理者エントリー開始/中小機構が数百地区分を委託へ

事務所や店舗の仮設物件への要望は多い
(写真と本文は関係ありません)
 岩手、宮城、福島の震災被害にあった仮設事務所・店舗などの発注をまとめている中小企業基盤整備機構は、仮設物件の設計・監理を行う候補者募集を始めた。機構には現在、40を超える市町村から約310地区の整備要望が寄せられており、約80地区では自治体と機構が基本契約を締結済み。整備案件地区が内定した段階で候補者から見積もりを徴集して、地区ごとに受託者を決める。工事施工者は設計成果をもとに、一般競争入札で決める。
 協力候補者の応募資格は、プレハブ建築の仮設施設を設計・監理できる技術力・経営能力があり、案件候補地区(岩手、宮城、福島)が所在する県内に本支店・営業所を有することなど。
 応募書類は17日まで、新事業支援部インキュベーション施設管理課仮設施設担当で受け付ける。業務の費用や期間、同時実施が可能な地区数などを総合的に評価し、19日までに審査結果を通知する。資格の有効期間は2012年3月末まで。
 選定された受託者は現地調査や地元調整、敷地測量、地盤調査、設計、工事費積算、工事監理など一連の業務を担当する。事務所、販売店舗、倉庫といった仮設施設の標準仕様は一区画が50-200㎡で、給排水設備や照明、換気扇、コンセント、分電盤を備える。
 同機構が建設する仮設施設は、福島県のいわき市久之浜地区仮設店舗・事務所(愛称:浜風商店街)、南相馬市鹿島区寺内仮設施設、宮城県のしおがま・みなと復興市場(塩竈市海岸通仮設施設)の3施設がきょう10日に竣工する。

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