農林水産省は、土壌から放射性セシウムを分離する技術を募集する。福島県飯舘村などで排出される実際の土壌を使った実証試験も行って効果を検証する。農水省は、表土のはぎ取りによってセシウムを低減できる見通しを立てたが、はぎ取った大量の土壌に含まれるセシウムを最終的に分離・除去する方法の確立が課題となっている。
同省では、研究費として1応募課題当たり500万円を補助することにしており、18日まで農水省農林水産技術会議事務局研究推進課産学連携室産学連携振興班で応募書類を受け付け、今月下旬に採択課題を決める。
化学薬品や電磁波、高圧など物理的処理で分離・除去する技術などが想定されている。
また、水産生物が取り込んだセシウムの排出を早める蓄養技術についても募集している。これは福島県の沿岸底層域と淡水域で漁獲した軽微な汚染水産物を洗浄する方法と、淡水魚による放射性物質の取り込み経路を把握するのが目的だ。同研究の補助費は、上限1000万円となっている。
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