2011/08/25

関東地方整備局営繕部がBIMを試行導入

 関東地方整備局の営繕部がBIMの試行導入を進めている。官庁施設の建設や維持管理について、複数の事業でBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)を導入し、国が先導してノウハウを蓄積するのがねらいだ。
 新たな建設生産システムとして注目されるBIMは、CADなどをプラットフォームに、発注者や設計者、施工者など多様な関係者が企画から維持管理までの各段階で、電子化した建築情報を共有できる。関東地整では、新宿労働総合庁舎や海上保安庁の設計で試行的に導入している。
 同部では、設計段階で耐震性能や環境性能の確保についてさまざまにシミュレーションできるため、将来的には大きな効果が期待できるという。
 一方、設計で得た情報を次のステップにもっていくことが現在のBIMの課題でもある。設計、施工、管理と異なる段階での情報の受け渡しをスムーズにさせることが成否を握る。今回試行した2件の工事段階でもBIMを適用したい考えだ。

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