NPOが提唱する表参道を例とした木造都市のイメージ |
公共建築物等木材利用促進法が施行されて、大規模木造建築の機運が高まっている。CO2排出量の削減もあるが、ぬくもりのある触感や造形美にも関心が集まる。NPOでは、木を使った街並みや都市を目指す。実現のためには建設業だけでなく林業、廃棄物処理業など幅広い業界が連携し、新しい社会システムを構築する必要がある。
2000年の建築基準法改正により、法的には4階建て延べ3000㎡以上の大規模木造建築の建設が可能になった。しかし、一般市民はもちろん、建設関係者の中にも「木造は3階建てまで」といまだに思い込んでいる人が多い。
NPOの活動は、建築だけでなく、林業や廃棄物業界までも巻き込んだ都市木造の実現を探っている。
都市木造は、すでに実現しているプロジェクトも多く、東京木材問屋協同組合の木材会館(東京都江東区、設計=日建設計)、埼玉県と春日部市の共同事業として施工が進む東部地域振興ふれあい拠点施設(設計=山下設計)などがある。計画中では、下馬の集合住宅プロジェクト(東京都世田谷区、設計=KUS一級建築士事務所)もある。
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