倒壊した364番タンクは地震時、開放検査というメンテナンスのために、LPGより重量が重い水で満たされており、本震で筋交いの多くが破断、約30分後に起きた茨城県沖地震でタンク本体が倒壊して近くの配管を壊してガス漏れを起こした。
コスモ石油では「その間に地震が発生した場合の潜在リスク認識が不十分だった」と報告している。今後は、水張り作業の際には満水期間を最短にし、タンク自体にも満水時を考慮した対策を行う。万が一、倒壊してもガスが漏洩しないように、配管や設備の保護、縁切り、切り離しなども行う。
今回の事故では全17基のLPGタンクと周辺配管、道路に物的被害が及んだ。また、隣接するアスファルトタンクも損傷し、アスファルトが漏洩。近隣の他社コンビナートにも飛び火した。
現時点では被災エリアのLPG全量が燃焼し、漏洩したアスファルトも回収済み。大気や水域、土壌への影響は確認されていないという。
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