『川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム』の報道機関向け内覧会が開かれた。ミュージアムは数多くの名作を生み出した藤子・F・不二雄氏の作品世界やメッセージを幅広い世代に伝える施設として整備。設計は日本設計、施工は大成建設が担当した。
主催者あいさつの中で阿部孝夫川崎市長は「開館を迎えられるのも多くの関係者の協力、連携のおかげ。藤子先生の作品は世界中から愛されている。明るさ、希望をここから発信していきたい」と述べた。
続いて、伊藤善章館長が「これからも作品を伝え続ける発信基地の役割を担いたい」、藤子・F・不二雄夫人の藤本正子氏が「黙々と漫画を書き続けてきたひとりの男の作品を見てほしい」とあいさつした。
施設は主に▽展示室▽映像展示室▽カフェ・ショップ▽屋上広場――などで構成され、規模はRC・S造3階建て延べ約3700㎡。原画約5万点を収蔵・管理し、常時約150点を展示する。施設は藤子プロなどが整備し、6月に市に寄贈した。
カフェでは、作品にちなんだメニューが用意されるとのこと。また、入り口には「ネズミの入館お断り」の案内看板が立つなど、遊び心いっぱいの施設になっている。
施設運営は市の指定管理者制度により、藤子ミュージアムが担当する。1日当たりの最大収容人数は2000人。年間50万人の集客を目指す。
建設地は川崎市多摩区長尾2-8-1の向ケ丘遊園跡地の一部。敷地面積は約5500㎡。
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