2013/08/18

【魅せる!現場】観光資源化へ初弾38ヵ所募集 近畿整備局

近畿地方整備局は、同局の工事現場や完成施設を無料で見学できる「魅せる!現場(仮称)」の取り組みを始める。初弾として23工事現場と15完成施設の計38カ所で一般向けに見学者を募る。見学会は2時間程度かけて整備局の職員が案内する。社会資本整備の必要性を戦略的に広報する上で、現場を見てもらうことがまずは重要と判断した。
 池内幸司局長は5日の就任会見で重点分野の一つに観光振興への支援を掲げ、「管理している施設、たとえばダムなどは観光スポットになっているし、工事現場も観光資源になり得る」と語っていた。
 近畿整備局は、これまでも親子見学会や土木の日に合わせて、日時を指定し、現場見学会を開いてきた。今回はさまざまな現場の中から、見学希望者が自由に日時を選べる。基本的には10人以上の団体が平日に見学できる。
 初弾として工事現場は河川3カ所、道路15カ所、港湾4カ所、営繕1カ所の計23カ所とともに、完成施設として河川15カ所を選定した。現場の安全性に加えて、事業を理解してもらいやすいかをポイントに選んだ。ホームページ(http://www.kkr.mlit.go.jp/plan/genbakengaku/index.html)から一覧を見ることができるほか、申し込み用紙もダウンロードできる。企画部の大江吉仁企画課長補佐は「土木の日の前後に、見学できる施設一覧の見直しを考えている。定期的に更新し、できるだけ多くの現場を見てもらいたい」と話している。
 同様の試みとしては、中部地方整備局の現場見学会「旬な現場」などの事例がある。

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