東日本旅客鉄道(JR東日本)発注の山手線ホームドア設置工事のうち、東鉄工業が施工した駒込駅のホームドアが3日、供用開始した=写真。同社は山手線29駅のうち、目黒、大崎駅で設置を完了させ、目白、高田馬場など6駅で設置を進めている。狭あいなホームの駒込駅への設置は、既存階段の改築などを伴う難工事だったが、既に完了した駅から得たノウハウを生かした鋼製仮覆工の改良や施工ステップの改善などで施工上の課題をクリアした。
工事は、すべて夜間作業で実施し、ホームドア設置ラインに沿った鋼製の仮覆工設置、ドアを支持する基礎杭、鋼製桁を設置。その後、ドア部材設置、ケーブル配置を実施し、鋼製仮覆工を撤去、ホーム舗装を復旧して完成となる。駒込駅では内・外回りに計44個のドアを設置した。
駒込駅は、目黒駅に続いて2番目に着手した駅で、ホームドア工事用に先行して開発した鋼製仮覆工を改良するとともに、ケーブルルートを変更するなど、目黒駅で習得したノウハウを生かしてコストダウンと工期短縮に取り組んだ。施工に当たっては、乗客の安全を優先し、段差や突起のない床面に配慮した。
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川口隆滋主任技術者の話 「ホームドア設置工事の経験はなかったが、所長の指導を受けながら、常に課題と疑問を持って進めてきた。夜間工事が中心だが、多くのお客さまが利用されるホーム養生についても、作業後だけでなく、昼間も転ばない、つまづかない、滑らないよう設備の維持に努めてきた」
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)2013年8月6日
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