大阪神ビルディング |
◇梅田や中之島で大型プロジェクトを継続
阪急阪神ホールディングスは阪神百貨店(大阪神ビルディング)と新阪急ビルの建て替え計画をことし3月に発表した。建て替え後の施設規模は、S(地下SRC)造地下4階地上38階建て延べ約25万7000㎡。高さは190mになる見通し。2014年には本体着工し23年の完成を目指している。建設地は、大阪市北区梅田1。
同じ梅田地区では、ヨドバシカメラが「ヨドバシ梅田」の2期事業を計画。01年に完成した「ヨドバシカメラ梅田店」の店舗建設に続くプロジェクトとなる。
中之島フェスティバルタワーの西地区 |
同じ中之島地区では大阪市の近代美術館の建設計画が動き始めた。北区中之島4にある旧阪大医学部跡地に計画しているもので、基本構想段階で規模は延べ1万6000㎡を想定している。今後は年度内に基本計画をまとめ18年度以降の完成を目指している。
(仮称)ホテルユニバーサルグランドタワー |
吹田市ではプロサッカークラブ・ガンバ大阪の新スタジアムが年内にも着工する。スタジアムの規模は、RC造6階建て延べ7万4000㎡。事業費は140億円で設計・施工は竹中工務店、CMr(コンストラクション・マネジャー)を安井建築設計事務所が担当している。15年内の完成が目標だ。建設地は同市千里万博公園3。
◇ターミナル再整備、JR・阪急に動き
神戸市の玄関口・三宮地区にはJR西日本と阪神、阪急、市営地下鉄の4路線のターミナルが集結している。このうちJRと阪急のターミナルが建て替えに向け動きつつある。
JR西日本は、ことし3月に公表した13年度から5カ年の中期経営計画の中で、三宮地区(JR三ノ宮駅)の開発や構内リニューアルを重点戦略に盛り込んだ。建て替えるビルは複合高層ビルになる見通しで、駅前広場敷地の活用も検討している。事業費や着工時期などは未定。同社は神戸市とともに駅前再整備事業の推進に向けた検討会を設置し、詳細を詰めていく。
阪急阪神ホールディングスも阪急三宮駅の建て替え検討に入っている模様。公式には認めていないが、駅ビルの高層化案が一部で報道されるなど、施設整備に向けた機運は高まっている。
阪神電鉄の三宮駅は05年から13年にかけて大規模な改良工事を実施。改札口やエレベーターの新設、コンコースやホームの拡幅など総額約130億円を投じ完成した。
◇京都駅前に芸大移転、JR西日本は博物館
梅小路博物館(仮称) |
同地区のうち第1地区(2.9ha)は区画整理事業で市営住宅などの整備を計画。14年度に着工し、16年度の完成を目指している。第2地区(約5.8ha)と第3地区(約5.4ha)も13年度中に区画整理の原案をまとめ15年度の事業認可を目指している。
芸大はことし3月に第二、第三地区内への全面移転を市に要望。地元自治会も6月に大学の受け入れを市に求めた。市では敷地内に残る施設が地元に利用されていることや新たな用地取得が必要になる可能性も踏まえ、年度内にも結論を出すことにしている。
同じ京都駅周辺ではJR西日本が梅小路博物館(仮称)の建設を計画。設計・施工は大成建設が担当、16年春のオープンを目指している。規模(本館)は地上3階建て延べ約1万5000㎡。国内最大規模の鉄道博物館として、総事業費約70億円を投じる。建設地は下京区観喜寺町。
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