近畿建設躯体工業協同組合(山本正憲理事長)は7月31日と1日、兵庫県三田市の三田建設技能研修センター実習場で、2013年度とび技能検定実技試験を行った。今回の受検者数は1級99人、2級2人の計101人。参加者は合格を目指して課題に挑戦し=写真、1日には山本理事長が激励に駆け付けた。
この試験は、大阪府職業能力開発協会からの委嘱により同組合が実施している。試験内容は、制限時間内(標準時間90分)に鋼管パイプで小屋を組み立てるもので、作業時間のほか、作業手順、過程、仕上がりなどが審査される。
山本理事長は「登録基幹技能者に対して上級職長として対価を出すゼネコンが増えてきており、とてもありがたいことだが、さらなる職人のスキルアップ意欲を高めるため、この技能者の配置を設計図書に明記してもらいたい」と要望した。
さらに、職人の処遇改善について「国、発注者、元請け、下請け、職人の五位一体で協力して取り組まなければならない。日本建設業連合会が『労務賃金改善等推進要綱』をまとめ、下請けは原則2次までとしているが、こういう話をする前にぜひ専門工事業団体の意見を聞いてもらいたい」と述べた。
検定試験は山岡丈人検定委員長(山岡建設)のほか、首席検定委員を小堀久志(北梅組)、委員を田井浩(田中建設工業)、田中忠幸(北梅組)、児玉拓弥(北口工務店)、吉村秀幸(カウラ)、吉原義晴(田中建設工業)、日野進司(ハシモトアキ)、田中潤二(山岡建設)、中野明男(同)、手銭基滋(カウラ)、北浦康之助(北梅組)、渕上昌彦(北口工務店)、大海英伸(カウラ)の各氏が務めた。合格発表は10月4日。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)2013年8月7日
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