2013/08/08

【久米設計×早大】仙台駅西口エリア再生ワークショップ

仙台駅西口エリアの再開発・再生をテーマにした久米設計と早稲田大学のプロフェッショナルズ・ワークショップが7日、スタートした。面接と書類選考で選ばれた20人が、「まちをプロデュースする」を目標に再生プランを提案する。22、23の両日には現地フィールドワークも実施、9月に仙台市内とともに久米設計で最終発表が行われる。成果は、久米設計が携わる仙台駅西口エリアの開発プロジェクト(中央南地区)の実務に反映させることになっている。



 学生は、創造理工学部のほか、政治経済学部や法学部など文科系学部生、修士課程の院生など多岐にわたる。久米設計は「幅広い視野からの発想・提案を期待して選考した」としている。20人のうち東北出身者は6人(うち仙台出身4人)。
 久米設計がワークショップの目標に設定したのは「まちをプロデュースする」。東京に住む大学生の視点で各自がプロデューサーになり、仙台駅西口エリアに東北復興のシンボルとなる魅力的な空間を提案する。そこでは、誰をターゲットに、何をどうつくるか、それによって何が生み出されるかを考える、とする。
 また、(1)いままでにない新しい提案・着想(2)まちづくりの関係者を納得させるロジック(3)トータルとして実現性の高い提案--を期待するとしている。
 7日に開かれた恵比寿ガーデンプレイスタワーでの第1回・キックオフ講義でワークショップがスタート。久米設計の山本茂義設計本部第6設計部統括部長による講義などが行われた=写真。
 今回のワークショップは、鎌田薫早大総長と山田幸夫久米設計社長の懇談の中で、早大が行っている実践型産学連携プロジェクト「プロフェッショナルズ・ワークショップ」に久米設計が協力することになって実施されることになった。

Related Posts:

  • 7地区に分け方針/東部は高台移転推進/石巻市の復興計画素案  宮城県石巻市は、震災復興計画素案をまとめた。計画対象期間は2011年度から20年度までの10年間。中心市街地と総合支所エリアなど7地区ごとに整備方針をまとめており、「まちなか再生」など7項目の重点プロジェクトを推進するとしている。23日まで市民意見の聴取を行い、12月中の成案化を目指す。 地区別整備方針は旧市町と被害状況に応じて、▽東部市街地▽西部市街地▽牡鹿▽雄勝▽北上▽河北▽河南・桃生――の7エリアに分けて復興への考え方を示している。 … Read More
  • 復興本格化で軟弱地盤改良・土壌浄化技術に熱い視線 SWP工法の概要(工法協会のHPより)  東日本大震災の復旧・復興事業が本格化する中、地下水位低下や軟弱地盤の改良、土壌浄化技術を持つ企業に引き合いが急増している。真空ポンプで地下水をくみ上げる「スーパーウェルポイント(SWP)工法」と、その原理を応用した土壌浄化技術「すっからか~ん(SKK)工法」などに引き合いが増えている。  SWP工法は、地下水面下に水面より低い水圧を負圧伝播させて地下水を揚水する地下水位低下工法。SKK工法は、海岸近く… Read More
  • 震災復興で銚子のサンマ3千尾/東洋建設らが佐原市で 千葉県香取市にある川の駅・道の駅「水の郷さわら」を運営するPFI佐原リバー(緒方一幸社長)と、同社に出資する東洋建設は22日、水の郷さわらで「佐原deさんま祭り」を開いた。東日本大震災からの復旧・復興を祈念したイベントで、参加者には宮城県の気仙沼港や千葉県の銚子港で水揚げされたサンマ約3000尾のほか、香取市産の果物などが無料でふるまわれた=写真。  開会式では緒方社長が、「こうしたイベントをきっかけに新たな絆ができたらいいと思う」とあいさつし… Read More
  • 福島第一原発1号機の建屋カバーが完成。施工は清水建設・日立GEニュークリア・エナジーJV 福島第一原子力発電所1号機の原子炉建屋カバーが完成した=写真。東京電力は放射性物質の飛散を抑制するため、6月28日に1号機カバーの本体設置工事に着手。10月14日に鉄骨の組み立て、壁・屋根パネルの取り付けが完了した。同28日には排気設備などの据え付けも終わり、原子力安全・保安院の確認を受けた。施工は清水建設と日立GEニュークリア・エナジーのJVが担当した。  建屋カバーは平面寸法約47m×約42mの長方形で、高さは約54m。外周に建てた4本の柱… Read More
  • シッピングコンテナで3階建て仮設住宅 「紙の建築」や世界各地の被災地での仮設建築などで知られる坂茂氏(坂茂建築設計)が、東日本大震災の被災地である宮城県女川町で設計した仮設住宅が完成した。仮設住宅としては全国初の3階建てで、海上輸送用のコンテナを重ねるという新たな試みは、広く国内外の耳目を集めている。  同事務所では震災直後の3月から被災地などの避難所でのプライバシーを確保するため、紙管による間仕切りシステムを提供。女川町でも間仕切りに蚊帳を吊すなどの工夫を加えた。これがきっかけと… Read More

0 コメント :

コメントを投稿