国土交通省関東地方整備局東京国道事務所は、東京都世田谷区の上北沢共同溝で、夏休み親子見学会「トンネルづくり探偵団」を開いた。区立上北沢小学校5、6年生の児童とその保護者9組18人が参加し、工事現場の見学や建設機械の仕組み、共同溝の役割などを学んだ。同工事は鴻池組(荒川淳二工事事務所長)が施工している。
見学会は、共同溝工事に関心を持ってもらうとともに、必要性を理解してもらうことを目的に開催した。
開会に当たって、瀧浪慎一東京国道事務所副所長は「阪神・淡路大震災では共同溝の設置されている地域では被害が少なかった。けがのないように、ゆっくり楽しんでいってください」とあいさつした。
シールド工法の仕組みやセグメントの組み立てについて模型を使って説明を受けた後、共同構内を見学した。担当者が実物のシールドマシンを前に力の強さなどをクイズ形式で解説。子どもたちは電気やガス、上下水道を共同溝内に設置することで地震などの災害時にもライフラインの安全性が確保されることや道路の掘り返し工事を防ぐことで工事渋滞が軽減されることなどを学んだ。
参加者からはセグメントの組み立てやマシン稼働時の音の大きさなど、次々に質問が飛び出した。
上北沢共同溝は、上北沢4丁目から杉並区高井戸1丁目までの延長約1㎞を外径4130mmの泥土圧式シールド工法で掘削する。2014年2月末の完成を目指す。
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