2014/01/28

【青山自転車会議】デザインコンペ最優秀賞は神津氏の「CYCLIP」

『CYCLIP』
魅せる駐輪が街を変える--建築家の千葉学氏、建築ジャーナリストの中崎隆司氏らで構成する青山自転車会議は26日、「駐輪の新しいカタチ」をテーマとするデザインコンペ「第2回Bicycle Street Design Competition AOYAMA」の最終審査会を東京都港区のOVE南青山で開いた。1次審査を突破した6人の建築家が自転車と人と都市の関係について作品を発表し、最優秀賞には神津好英氏(神津好英建築設計事務所)の作品『CYCLIP』が選ばれた。

 「CYCLIP」は自転車の車輪を挟み込む2本のポールで構成している。ポールのすき間に自転車を入れることで、車輪の高さや幅を問わず自由に自転車を自立させることができる。シンプルながら前例のない、使いやすいデザインとして審査員から高く評価された。
 自転車を頻繁に活用するという神津さんは「自転車にまつわるものは、無駄を削ぎ落とした美しいものであってほしい。そんな思いが認められて嬉しく思う」と受賞の喜びを語った。
 このほか、ストリートデザイン賞には歩道に凹凸を設けて歩行者の動線と自転車の駐輪場所を誘導する小笠原正樹氏(アウトサイダーズ・スタジオ)の『自律的に環境を整頓する道の仕上げ』、プロダクトデザイン賞には歩道のプランターを駐輪に活用する真泉洋介氏(プラスマイズミアーキテクト)の『駐輪プランター』がそれぞれ受賞した。
 中学時代から自転車にのめり込んでいたという審査委員長の千葉氏は「実際に実現してみたい提案ばかりだった。こういった提案を少しでも取り入れて、まちの中に自転車が溶け込むようになってほしい」と総評した。
 このほかの入賞者は以下のとおり(敬称略)。
 「JIGSAW STAND」=伊藤正三(伊藤正三建築設計室)▽「大自然のサイクルスタンド」「Halos」=田中亮平(Garchitects studio)▽「BikeClip」=大林直高(鹿島)
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)

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