青木茂建築工房(青木茂主宰)が設計を手掛けた商業施設「D・SIDE」が完成し、17日に福岡市中央区大名の現地で見学会が開かれた。小さな店舗が密集する路地裏的な大名の町の魅力を取り込み、「立体的な路地裏」(青木氏)を創出したビルで、福岡の若者文化の中心・大名地区でもひときわ話題を集めそうだ。
説明会の様子 |
けたテラスが立体的につながり、路地裏のような小さく、落ち着いた空間を形成している。大名特有の人を引き寄せる魅力をテナントの空間構成に取り込んだ立体的な路地裏を作り上げている。
設備関係を建物裏側に集約し、メンテナンスデッキを設け、天井高もテナントが自由に計画できるなど、幅広いテナントに対応した可変的な仕掛けとした。小さなユニットを積み上げた外観は周辺のスケール感になじみ、飽きのこないデザインとなっている。
当日は行政関係者やビルオーナー、ゼネコン、学生ら約50人が参加し、空間を楽しむように見学した。今後はテナントが決まった部分から内装工事を進め、近くオープンする。青木氏は「大名地区のさらなる活性化につながれば」と期待を寄せる。
規模はS造4階建て延べ839㎡。鉄建が施工した。所在地は福岡市中央区大名1-14-29。
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