2014/01/23

【現場】学生8人がマリコン体験 深層混合処理船に乗船

日本建設業連合会(中村満義会長)は21日、五洋建設が施工に携わる新海面処分場建設事業など東京港内の現場を交通船で周遊する市民現場見学会を開いた=写真。ゼネコンに興味を持つ学生8人が参加。新海面処分場Dブロック南側護岸地盤改良工事に投入している深層混合処理船「ポコム12号」への乗船も許可され、日ごろ触れる機会のない海上工事の現場に目を輝かせていた。

 冒頭、日建連の吉永清人常務執行役は「土木の現場は一般の方々が見る機会が少ない。やりがいのある大事な仕事を行っており、この見学会を通じて、どういった仕事をしているのか知ってほしい」とあいさつした。
 見学会では、五洋建設東京土木支店有明工事事務所から交通船に乗り、東京港内に仮置きしている離島の港湾整備事業向けに製作したケーソンを船上から見学。さらに東京ゲートブリッジをくぐり、ポコム12号に乗船し、攪拌混合を行っている、高さ約60mの櫓(やぐら)に設置された改良機を間近に見学した。操作ブリッジでは、学生から「操作は元請けが行っているのか、それとも協力会社が行っているのか」「元請けの仕事は何なのか」といった基本的な質問が寄せられ、担当者の回答に熱心に耳を傾けていた。
 その後、国内コンテナターミナル建設事業や豊洲土壌汚染対策工事などを船上から見学した。工事事務所での質疑応答では、学生からの「海上工事のやりがいは」という問いに対し、担当者が「規模の大きい仕事ができるのが魅力。台風などの気象情報を事前に入念にチェックしながら、安全により品質の高いものをつくることにやりがいを感じている」と答え、最後に吉永常務執行役が「市民生活を下支えするのが土木であり、その目線で今後も土木施設を見てほしい」と締めくくった。建設通信新聞(見本紙をお送りします!)

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