2014/01/24

【雇用】建設企業6割で正社員不足感

6割が正社員不足に(写真と本文は関係ありません)
「建設業で正社員の不足感は回答企業の6割」--。帝国データバンクが全産業の企業を対象にした「人手不足に対する企業の意識調査」で、建設業の人手不足感が最も高いことが鮮明になった。正社員不足と回答した企業が回答の5割を超えたのは、建設業含め人材派遣や情報サービスなど7業種に上っており、人材不足感を抱く業種が広がっている形だ。

 調査は全国2万2884社を対象に実施。有効回答は1万0375社(期間は昨年12月からことし1月6日)。このうち、「正社員が不足」と回答したのは4740社で、回答企業の約4割が正社員の不足感を抱いている結果となった。
 業種別で回答企業の半数以上が正社員不足とした業種が建設業の59.7%をトップに7業種に上ったことに、帝国データバンクは、「消費増税駆け込み需要やアベノミクス効果によって景況感が急速に回復している業種で人材不足感が浮き彫りになった」と分析している。
 また、従業員の過不足感で「不足」と回答した企業での人手不足の影響について、建設業(874社、複数回答)では77.6%に当たる678社が「需要増への対応が困難」としたほか、「技能・ノウハウの伝承が困難」と回答した企業も359社と半数近くに上った。
 景気の上昇傾向が続く中、帝国データバンクの調査に回答した建設企業874社は、現状で従業員の不足感を抱き、その影響として、需要増に対応することが困難との 認識を持っていることが浮き彫りになった。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)

Related Posts:

  • 【竹中大工道具館】10月4日、新館オープン! 博物館そのものにも匠の技凝縮 移転のため一時休館していた竹中大工道具館が10月4日にオープンする。新館は地下2階地上1階建てで、延べ床面積は旧館の1.8倍となる1884㎡。所蔵点数は3万500点(常設展示は約1000点)。実物大模型や映像を充実させ、さまざまな道具を五感で理解できるよう工夫されている。写真は外観。 地下1、2階の展示イメージ 茶室のスケルトン模型。重要文化財の大徳寺玉林院蓑庵(さあん)がモデル  同館は1984年に開館し、来館者は延べ25万… Read More
  • 【今日は水の日】「水の天使」神田れいみさんが虫明水の週間実行委員会会長に聞く 8月1日から1週間は「水の週間」。毎年、水資源の重要性などについて国民への啓発事業が展開されている。38回目を迎えることしは、「水循環基本法」が制定され、8月1日を「水の日」とすることが同法に定められた。ことしは法制定後初の週間となる。テーマは「健全な水循環により、水の恵みを享受できる社会を目指して」。水の週間実行委員会会長の虫明功臣氏(日本河川協会会長)に同法、水問題の現状と課題などを聞いた。聞き手はミス日本「水の天使」の神田れいみさん。… Read More
  • 【光差す日本橋へ】保存会、100年計画委が首都高撤去求める署名活動開始 日本橋に青空を、日本橋川に光を--。名橋「日本橋」保存会(中村胤夫会長)、日本橋地域ルネッサンス100年計画委員会(橋本敬会長)などは27日、東京都中央区にある日本橋上空の首都高速道路の撤去を求める署名活動を開始した。日本橋上空はもとより、利用者の少ない昭和通り上空の首都高速1号上野線など都心環状線の一部撤去も求める。写真は中村会長(左)と橋本会長。  同日、三井不動産などが会員企業として参加している保存会が主催する「名橋『日本橋』橋洗い」… Read More
  • 【清涼感お届け】九州地整で浴衣姿の職員が再生水使い打ち水 九州地方整備局は29日の夕方、福岡市博多区の第2合同庁舎の玄関先で打ち水を行った。  博多まちづくり推進協議会などの官民で取り組む打ち水大作戦の一環で、この日は博多駅周辺の22カ所で一斉に水がまかれた。 合同庁舎の玄関先では、職員らが水をまき、一服の清涼感を味わった=写真。建設通信新聞(見本紙をお送りします!) … Read More
  • 【銀座線駅デザインコン】最優秀賞に包謹慈さんの『パッケージ(package)』 東京地下鉄は25日、東京メトロ銀座線(商業エリア)の駅デザインコンペの結果を発表した。三越前駅から京橋駅までの商業エリアを対象に、一般に広く駅のデザインを公募したもので、112人の応募の中から最優秀賞には、包謹慈(パオ・ジンシ)さん(ノンスケール)のデザインを選定した。  同日、東京都中央区の東京コンベンションホールで開いた授賞式の冒頭、東京地下鉄の奥義光社長は「伝統と先端という相反する要素の融合をコンセプトとした難しいテーマだった。若い人… Read More

0 コメント :

コメントを投稿