日本建築学会近畿支部は、建築家・渡辺節(1894-1967)が設計した旧大阪ガス新開地ガスビル(神戸市中央区)の保存活用を求める要望書を、所有者である大和ハウス工業に対し提出した。
1937(昭和12)年に建てられた同建物について「神戸を代表する繁華街・新開地の繁栄を象徴する建物のひとつであり、地域の歴史と文化を継承する地域の景観にも寄与している」と要望書の中で指摘、保存活用の推進を求めた。
中央区相生町5にある同ビルの規模は、RC造地下1階地上5階建て延べ4726㎡。外観はモダニズム、内部はアール・デコ調のデザインが採用されるなど建物の建築的価値について「大衆の視線を意識した渡辺節らしい建築作品」との見解を示している。
13年11月に大阪ガスの施設としての営業を終了、その後大和ハウス工業の所有となり現在は閉鎖されている。
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