2016/04/02

【New!作業服】鉄建・立体裁断でスリムなデザイン ジョンソン・豊富なポケットで収納力アップ 東亜建設工業・だぶつかない女性用サイズ導入


 鉄建は、25年ぶりに作業着のデザインを一新する。動きやすさとデザイン性に配慮して細かく調整を重ね、女性専用のシルエット・サイズも導入する。より高性能になった作業着は、4月1日から全国の社員が着用する。

 新しい作業着はスリムなデザインで伸縮性に富み、立体裁断で動きやすい仕立てになっている。ブルゾンとズボンのカラーは従来の薄いベージュから茶系に変更、シャツは淡いグレーで、夏場はツートンカラーとなる。
 2014年11月に社内ワーキンググループを立ち上げ、全社員を対象にしたアンケートを実施、課題や改善点を洗い出した。デザインは他社の作業着を借りて最新事情を研究し、作り込んだ。試作品は社員が現場で着用し、機能性や洗濯後の汚れ落ちを検証し、完成形をつくりあげた。
 ブルゾンとシャツの背中にはベンチレーションを兼ねた切り替えがあり、蒸れにくい。胸ポケットは野帳(小型のノート)や電卓が無理なく納まるように深さと幅を見直し、スマートフォン用のポケットをつくるなど、機能性を徹底的に追求した。


 ジョンソンコントロールズは、日本法人がことし創立45周年となるため、4月1日から作業服を14年ぶりにリニューアルする。若手からベテランの男女13人がプロジェクトメンバーに参加。それぞれの世代や性別にあった要望を取り入れながら、「スマート&プロフェッショナル」をテーマに掲げた。
 女性活躍を推進する同社の方針を示すため、新たに女性用のラインアップを追加した。作業服のブルゾンは、コーポレートカラーの“ジョンソンコントロールズブルー”を基調に、同社のロゴから着想した流線形をモチーフとしたアシンメトリー(左右非対称)なデザインを採用している。
 脇は立体裁断、背中はプリーツ加工を施し、より動きやすくした。表からは見えない豊富なポケットで、収納力もアップした。夏物は通気性、速乾性に優れた伸縮性のあるポロシャツにして、涼しく動きやすくしている。スラックスは汚れが目立ちにくいチャコールグレーを採用した。



  東亜建設工業は、22年ぶりに作業服を一新する。男女の現場社員にヒアリングを実施して要望を取り入れ、機能性向上と女性用作業服導入を目的にリニューアルした=写真。4月1日から全国の各現場で着用を始める。
 デザインは従来のカラーを踏襲し、冬用と夏用作業服いずれにもブルゾン、長袖シャツ、パンツを用意した。各アイテムには、女性の体型に合わせた女性用も設けた。作業着の突っ張り感を解消するため立体裁断を施したほか、背中の両サイドに切れ込みを入れたノーフォークやアームタックを取り入れた。また、半袖シャツを廃止するかわりに、夏用のブルゾンとシャツに通気性向上と吸汗速乾機能を持つ素材を使い、換気のためのエアレーション機能とベンチレーション機能を採用した。
 従来の作業服は近年、女性現場社員から「自分に合うサイズがない」「だぶつきが目立つ」といった改善要請が寄せられていた。
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