2017/01/24

【真下建設】熊谷工高1年生が最新のICT活用工事を見学 希望持てる業界をアピール


 真下建設(真下敏明社長)は、国土交通省が推進するi-Construction(アイ・コンストラクション)の1つの柱となるICT(情報通信技術)活用工事の現場見学会を開いた。現場は同社が施工する関東地方整備局利根川上流河川事務所発注の「H28栗橋北堤防強化(下)工事」。19日に開いた見学会は、午前に熊谷工業高校土木科1年生約40人、午後に埼玉県、久喜市の職員、地元の建設会社、栗橋地区堤防強化対策協議会の役員ら約30人が参加し、現場で実際に活用している最新技術を体感した。

 利根川上流河川事務所庁舎と向かい合う形で進んでいる同工事は、同社初のICTの全面的な活用工事。ICTの建設機械関係はイマギイレ、測量関係はフタバコンサルタントが協力している。23歳の若さで現場代理人を務める小林拓矢さんは、ICT土工の効果の1つとして、盛土中の測量作業が少なくなったことなどを挙げ、「こうした魅力ある建設現場を目指す取り組みや若者が働きやすい環境整備も進められているので、高校生など若者は建設業界にもっと目を向けてほしい」と力を込める。

GNSS締固めを体感

 見学会の冒頭、真下社長は受発注者が一体となりインフラの担い手確保に真剣に取り組んでいる状況などを説明し、「希望が持てる業界であることを感じてほしい」と生徒に呼び掛けた。続いて関根稔監理技術者が、首都圏氾濫区域堤防強化対策の一環で進めている同工事の意義やICT活用などの概要を説明。利根川上流河川事務所大利根出張所の葛西浩徳建設監督官らがあいさつした。

3Dレーザースキャナーの説明

 この後、レーザースキャナーを使用した3Dスキャン測量やマシンコントロールを搭載したブルドーザーによる作業、マシンガイダンスを装備したバックホウによる作業、GNSS(全地球測位航法衛星システム)を用いた締め固め機械による作業を生徒らに体験してもらった。
建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら

Related Posts:

  • 【KIU】復興の建築現場で「たくさんの発見」 福島県・広野東口ビルをふたば未来学園高校生が見学  清水建設東北支店の社員と協力会社の有志でつくる「KIU」は20日、同社が福島県広野町のJR常磐線広野駅東口に建設している広野東口ビル(仮称)の現場で、高校生現場見学会を開いた。県立ふたば未来学園高校の社会起業部所属の生徒ら9人が、復興の最前線拠点となる「ecoBCP」導入の最先端オフィスビルの建設プロセスを興味深そうに見て回った。  建設業のイメージアップを目指して活動しているKIUが発案し、同校に働き掛けて実現した。  冒頭、あいさ… Read More
  • 【森ビル】考え込まれた構造やシステムに感嘆! 六本木ヒルズで初の外国人居住者向けツアー  森ビルは11月29日、親子向け教育プログラム「ヒルズ街育(まちいく)プロジェクト」として、東京都港区の六本木ヒルズで初めて外国人居住者向けツアーを開いた。ツアーでは同社社員が、通常非公開の防災センターや震災備蓄倉庫、屋上庭園などを英語で案内し、安全、環境、文化を大切にする街づくりを説明した。  同プロジェクトは、森ビルが街づくりの豊富なノウハウや街の魅力を子どもたちに伝えるとともに、次世代の都市を考える機会を提供するため、2007年から… Read More
  • 【なにわ建築フェスタ】いっしょうけんめい、かいた! 児童画展4300点応募、1000人来場  大阪府建築士事務所協会(佐野吉彦会長)は21、22の両日、大阪府茨木市のイオンモール茨木ジョイプラザで「なにわ建築フェスタ2015」を開いた。約1000人が来場し、キットハウス体験や工作教室、各種展示などで建築に触れた。  児童画展では「ええなぁ、こんな建築、こんな街」をテーマに府下の幼稚園や保育園などから約4300点もの応募があった。22日には表彰式を開き、特賞22人、特選20人、入選60人、佳作61人を選び、表彰した=写真。 佐野会… Read More
  • 【埼玉建築士会】ストローハウス製作歴6年の子も! 桶川西小のWS、307人が参加  埼玉建築士会の中央北支部と技術委員会(デザイン小委員会)の有志が、小学生にものづくりの楽しさを伝え、建築に興味を持ってもらおうと、ことしも桶川市立桶川西小学校のPTAが主催する「くすの木まつり」に参加し、恒例の体験型ワークショップを開いた。  ワークショップは、ことしで6回目。講師となる同支部所属の会員とPTAスタッフによる協力関係が根付く中、人気の「ストローハウス」づくりは子どもたちの間ですっかり定着している。11月7日に行われた今回… Read More
  • 【国際航業】ビギナーにも地理空間情報をわかりすく! ウェブサイト「MoGIST」オープン  国際航業は、地理空間情報技術の歴史や専門用語を紹介するウェブサイト「MoGIST(モジスト)」をオープンした=写真。2017年に創立70周年を迎える同社の記念事業の一環として開設した。小中学生のようなビギナーから専門家まで幅広い層が気軽に地理空間情報技術に触れることができる。  モジストは、300人の技術者が専門用語を解説する用語・索引のページや用語の説明の裏付けとなる文献の一覧、地理情報システムの社会に対する貢献と発展の歴史などを掲載… Read More

0 コメント :

コメントを投稿