建設機械の輸入・販売などを手掛けるガデリウス・インダストリー(本社・東京都港区、ヨスタ・ティレフォーシュ社長)は、Brokk社(スウェーデン)製の無人化施工ロボットシリーズの取り扱いを始めた。遠隔操作によって作業の安全性が向上するほか、電動式のため環境にやさしい。スリーアームシステムの採用によりコンパクトながらも柔軟でパワフルな作業を実現し、施工の効率化にも貢献する。交換可能な10数種類のアタッチメントを用意しており、1台で多様な作業に対応できる。建築工事の解体などをターゲットに年間20台の販売を目指す。写真はコンクリートクラッシャーによる解体
Brokk社の機械は世界で約7000台の稼働実績があり、60カ国で販売されている。無人化施工ロボットは国内では製鉄所を始めとする工場メンテナンス用に導入実績があるが、都市部での建築解体工事やトンネル工事の増大などを見込み、建設市場に本格参入することにした。本体重量500㎏から5100㎞(いずれもアタッチメント除く)までの5機種を販売する。
コントロールボックスによる無線での遠隔操作範囲は100m。オペレーターが機械に同乗する必要がないため、落下物による被害リスクなども抑制できる。コントロールボックスのバッテリーは約10時間稼働し、電源がなくなった場合には有線方式に切り替えることもできる。
アタッチメントは1人で簡単に交換できる |
特徴であるスリーアームシステムは、広範囲なアプローチを実現し、作業効率を向上させる。アタッチメントは1人で簡単に交換が可能。交換用の重機、作業員が不要なため、作業の効率化とともに、省人化も図ることができる。
動力を電気にしたことで排ガスゼロを実現し、狭小部や屋内での作業環境を改善するとともに、環境にやさしい作業を提供する。電気が使えない現場向けにディーゼル駆動も用意している。
4月27日に神奈川県内で開かれた販売開始イベントにはゼネコンや、コンサルタントなど21社から75人が参加。実機を使ったデモでは、売れ筋の「B160」が、コンクリートクラッシャーとブレーカーでRC造のモックアップを軽々と解体した。参加者は、安全に作業効率を向上させる“現場の強い味方”に熱い視線を注いだ。
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