2012年9月から11月下旬まで、イタリアのベネチアで開かれる「第13回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展」に、伊東豊雄氏らの「みんなの家」が実物展示されることになった。テーマは「ここに、建築は、可能か」だそうで、伊東氏は、東日本大震災後の建築のあり方として、参加する3人の若手建築家と「原初の家」がどのようなものかを議論して、4人で一つの「みんなの家」をつくって、ベネチアの会場に展示すると話す。
参加するのは伊東氏のほか、建築家の乾久美子、藤本壮介、平田晃久の3氏と、岩手県陸前高田市出身の写真家・畠山直哉氏。展示されるのは、畠山氏の被災直後の陸前高田市の写真、4人が考えた「みんなの家」の実物、子どもたちによる「みんなの家」スケッチ、復興のドキュメント(畠山氏が撮影した被災者の再建の姿)、建築家4人による「みんなの家」への思考記録。
参加する畠山氏は「伊東氏の考えである『結果が見えないことに向かって何事かを行う』という点に強く動かされて参加することを決めた」といい、建築家の3人は、ビエンナーレまでのこれからの1年はかなりハードな議論が出されるだろうと話す。
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