2011/11/21

処遇改善へ関西圧接業組合加盟社が鉄筋工業組合に加入

濱野理事長(左)と岩田理事長(右)
 関西鉄筋工業協同組合(岩田正吾理事長)と関西圧接業協同組合(濱野功理事長)は17日、大阪市中央区の大阪建団連会館で会見を開き、関西圧接業協同組合の全加盟社が関西鉄筋工業協同組合に加入することを発表した。今後、情報共有を密にし、処遇改善などについて共同で関係官庁に訴えるほか、共同事業などを実施する。
 関西圧接業協同組合の加盟社のうち、3者はすでに関西鉄筋事業協同組合に加入しているため、残る11社が新組合員として加わる。
 岩田理事長は「鉄筋に圧接は付きものであり、一緒になることは自然な流れ。出前講座の共同開催のほか、さまざまな情報共有などで強力に手を組み、荒波に立ち向かっていきたい」と述べた。また、濱野理事長は「厳しい状況下で生き残るためにしっかり手を結ぶことが重要。コラボレートすることで、鉄筋・圧接がどれだけ重要職であるかを世間にアピールし、職人として誇りを持つことができる業界にしていきたい」と抱負を語った。
 今後は、関西鉄筋協組の理事会や定例会、専門部会などに関西圧接協組加盟社が参加し情報を共有・発信するほか、出前講座などの共同事業も積極的に実施していく。また、共同受注なども視野に入れている。

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